先行配管工事

築年数の経っているマンションの北側のお部屋に多く見られるのが、外が共有廊下になっていて室外機が設置できないというケースです。
この場合、窓に設置する小さなエアコンをつけるしかないのですが、見栄え的にも防犯的にも不安が残ります。

そこでINOKENがおすすめするのはエアコン先行配管工事です。
初期工事の際にベランダに配管を通すこの工事を行えば、室外機を外に設置できるので通常の壁付けエアコンを取り付けることができます。

エアコンドレン配管(逆止弁共)工事 1式 ¥55,000-/エアコン冷媒管・渡線の配管工事(10mまで)1系統 ¥45,000-/専用電源回路増設 1か所 ¥35,000-/合計 ¥135,000-(税別)
※先行配管工事のみの価格です。壁の造作や柱型の造作、クロス工事などの付帯工事は別途お見積もり致します。

工事例

  • ピンク色の洋室2部屋に壁付けエアコンを設置可能に
  • 黄色→エアコン取付位置
  • 青線→エアコンドレン配管→浴室の排水管に接続
  • 赤線→冷媒管配管を南側ベランダに通す

北側の洋室には、共有部通路に室外機を置けないので、窓用エアコンしか設置ができませんでした。フルリフォームをするのをきっかけに、エアコンの先行配管(隠ぺい配管)を行うことにしました。

先行配管をするうえで一番気を付けなければいけないことは、エアコンのドレン管の経路です。エアコンの冷媒管に勾配は関係ないのですが、ドレン管はエアコンから出る水を排出するために必要な配管なので、水がきちんと流れるように勾配をとる必要があります。 今回は青線のように、浴室の排水管にこのドレン管を接続します。

窓につける小型エアコンは、使用するときには窓を開け、使用後に窓を閉めるという手間があります。

また窓とエアコンの隙間を埋めるためパテや金具などを使用しますが、わずかな隙間から虫やほこりが入ってしまいます。結局はテープなどで隙間を目張りして使うことになり、窓はそのまま開けっぱなしになっていまいます。補助ロックなどありますが心許ないので、防犯的には不安が残ります。

工事の流れ


エアコン取付予定位置から計算して、ドレン管を位置を出し、勾配のルートを取ります。エアコンから排出した水が逆流して、エアコンから排出水が滴り落ちこないよう計算していきます。
今回はトイレの壁を通って浴室の排水管に接続します。

天井に冷媒管と渡線。浴室の方にドレン管を通します。
白い管が断熱ドレン管です。断熱ドレン管は結露防止の意味があります。

【写真左】
既存ユニットバス(浴室)の解体後です。このグレーの排水管にエアコンの排出水を入れるためにドレン管を接続します。

【写真右】
洋室2部屋からきた、白いドレン管を接続しました。 ドレン管には逆止弁を取り付けます。 これは防臭効果と排水管を伝って、細かい虫などが逆流してこないように施します。

【写真左】
北側の2部屋からきた冷媒管(2系統)が、間仕切り壁の上の壁を通ってベランダ方面にいきます。

【写真右】
2系統の冷媒管が間仕切り壁の上を通っています。

【写真左】
北側の洋室2部屋から2系統の冷媒管が配管されています。先行配管で持ってきた配管をこのままベランダに出します。配管を目隠しして仕上げるため柱型を造作し複数の配管を隠します。

【写真右】
仕上がってしまうと、まさかこの中にエアコンの配管があるとは思えません。これが『先行配管』です。

これで北側の部屋も快適な空調で過ごすことができます。