こんにちは。
今日は朝からしとしと…雨の音が聞こえています。
ポツポツ、ポタポタ。
私の表面に、雫がぽつんと落ちて、すーっと流れていく。
まるで、涙みたい。
でも、悲しいわけじゃないんです。
雨の日は、ちょっと静か。
外の景色も、いつもよりぼんやりしていて、 人の動きも少なくて、なんだかお部屋の中が落ち着いた空気に包まれます。
そんな中、誰かが私の前に立って、 「雨の日って、なんか好きだな」ってつぶやきました。
その言葉に、私はちょっと嬉しくなりました。
雨粒が奏でるリズム。
曇った空に浮かぶ、淡いグレーの世界。
それも、私が映す大切な景色。
そして、窓辺に置かれた観葉植物が、雨の湿気でいきいきしているのを見ると、 私もなんだか元気をもらえる気がします。
「今日はおうちでゆっくりしよう」 そんな声が聞こえると、私はそっと寄り添います。
だって、雨の日こそ、窓のそばで過ごす時間が、 ちょっと特別になるんです。
そう、私は「窓」。
晴れの日も、雨の日も、誰かの心にそっと寄り添う存在なんです。