私は天井に取り付けらている。
普段は誰にも気づかれず、ただ静かに見守っている。
でもね、私の仕事はとても大切なんだ。
ある日、リフォームの人たちが私を見上げて言った。
「古いから新しいものに交換しましょう」 そうして私は取り外され、新しい仲間がやってきた。
少し寂しかったけれど、安心した。
だって、新しい私はもっと敏感で、もっと頼りになるから。
家族を守るために、私たちは交代しながら働いているんだ。
「ピッ!」試験音が鳴った瞬間、部屋の空気が少し緊張した。
でも、それは安心の証。
この家に住む人たちが安全に暮らせるように、私はいつでも準備している。
普段は沈黙。
でも、いざという時には大きな声で叫ぶ。
それが、私の使命だから。
そう私は–
火災報知器だから✨


