こんにちは。
私は天井の片隅にひっそりといます。
普段は誰にも気づかれないし、開けられることもほとんどない。
でもね、私には大事な役割があるんだ。
ある日、リフォームの人たちがやってきて、私の前で立ち止まった。
「ここから裏に入れるね」 そう言って、私の扉がゆっくり開けられた。
ドキドキしたよ。
だって久しぶりに光が差し込んできたんだもの。
中では電気の配線や断熱材がチェックされて、 「ここはしっかりしてるね」「でも少し補強した方がいいかも」なんて声が聞こえてきた。
私は思った。
普段は静かに閉じているけれど、こうして人の役に立てる瞬間がある。
家を守るために、私がここにいるんだって。
リフォームが終わった後も、私はまた静かに閉じている。
でも、いつでも必要なときに開けてもらえるように待っているんだ。
それが、私の誇りだから。
だって私は–
点検口だから✨


